感染症・発熱

流行性疾患

インフルエンザ・新型コロナなどの感染症に

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流行性疾患について

インフルエンザや新型コロナをはじめとする流行性の感染症に対応します。症状やご希望に応じて、検査や治療薬の処方についてもご相談いただけます。

なぜ起こるのか

インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどが、咳・くしゃみのしぶき(飛沫)やウイルスの付いた手を介して人から人へうつることで起こります。体内でウイルスが増えると、それを排除しようとする免疫の反応として発熱や倦怠感、筋肉痛などの全身症状が現れると考えられています。潜伏期間はウイルスの種類により概ね1〜5日程度とされ、症状が出る前後から人にうつしやすい状態になります。

体の中で起きていること

ウイルスは、咳やくしゃみで飛び散るしぶき(飛沫)や、ウイルスの付いた手で口・鼻・目に触れることで体内に入ります。鼻やのどの粘膜の細胞に入り込んだウイルスは、その細胞を使って自分のコピーを大量に作り、周囲の細胞へ広がっていきます。このとき体の免疫は、ウイルスを排除するために炎症を起こす物質を放出します。発熱・関節痛・強い倦怠感といった全身症状は、ウイルスそのものではなく、この免疫の反応によって起きていると考えられています。熱が出ること自体は体がウイルスと闘っている反応でもあるため、熱の高さだけで重症度は決まりません。潜伏期間は概ね1〜5日程度とされ、症状が出る少し前から人にうつしやすい状態になります。自覚がないまま周囲に広げてしまうことがあるのはこのためです。

主な症状

  • 急な発熱・悪寒
  • 強い倦怠感、体のだるさ
  • 関節痛・筋肉痛
  • のどの痛み
  • 咳・鼻水・鼻づまり
  • 頭痛
  • 味やにおいが分かりにくい(新型コロナで見られることがあります)
  • お子さまでは下痢・嘔吐を伴うことがあります

様子を見てよいとき

ご自身でできること

  • こまめな水分補給(経口補水液などが利用しやすい場合があります)
  • 十分な休養と、無理のない範囲での栄養摂取
  • 室内の温度・湿度を整え、体を冷やしすぎない
  • ご家庭内ではタオルや食器を分け、こまめに換気する
  • 解熱後も数日は体力が戻りきらないことがあるため、急に活動量を戻さない

ご相談ください

次のいずれかが当てはまるとき

  • 急な高熱や強い倦怠感がある
  • 家族や職場で感染症が流行している
  • 重症化リスクがあり早めに相談したい

すぐに受診を

次のいずれかが当てはまるとき

  • 息が苦しい、呼吸が速い、少し動いただけで息切れする
  • 胸の痛みや強い圧迫感がある
  • 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍い
  • 唇や顔色が青紫っぽい
  • 水分がとれず半日以上尿が出ていない

ことびあの診療をお待ちにならず、お住まいの国の救急番号にご連絡ください。

各国の救急・緊急時ガイドを見る

判断に迷うときは、LINEでご相談ください

Differential

似た症状との見分け方

同じように見える症状でも、原因によって対応が変わります。ご自身の状況に近いものを探す手がかりとしてご覧ください。

インフルエンザ

手がかり

急激な発熱、強い関節痛・筋肉痛、全身のだるさが先に出る

対応

発症48時間以内なら抗ウイルス薬の選択肢についてご相談いただけます

新型コロナ

手がかり

発熱に加えて、味やにおいが分かりにくくなることがある

対応

検査で判別できます

デング熱

手がかり

蚊に刺された心当たり、目の奥の痛み、発疹、関節・筋肉の激しい痛み

対応

血液検査が必要です。腹痛・繰り返す嘔吐・出血傾向があれば急いで受診を

一般的なかぜ

手がかり

発熱は軽度〜中等度。鼻・のどの症状が中心で全身症状は軽い

対応

自宅での経過観察が中心になります

マラリア

手がかり

流行地域への渡航歴、周期的な発熱・悪寒

対応

早急な血液検査が必要です

※ ここに挙げたものがすべてではありません。判断に迷う場合はご相談ください。

Course

経過の目安

一般的な経過です。実際の経過には個人差があります。

  1. 発症〜48時間

    急な発熱、関節痛、倦怠感がピークに向かいます

    抗ウイルス薬を検討する場合、この時間内の受診が目安とされています

  2. 2〜4日目

    発熱が続き、咳やのどの症状が目立ってきます

    水分と休養を。悪化のサインがないか確認してください

  3. 5〜7日目

    解熱に向かい、全身症状がやわらいできます

    熱が下がっても、ウイルスを排出している期間があります

  4. 1〜2週間

    咳やだるさが残ることがあります

    咳が2週間以上続く場合は、別の原因も含めてご相談ください

Local Insight

東南アジアで暮らす方へ

日本とは気候・医療事情・薬の入手方法が異なります。現地ならではの注意点をまとめました。

01

赤道に近いシンガポール・マレーシアではインフルエンザに明瞭な季節性がなく、年間を通じて流行が見られるとの報告があります。「冬に流行するもの」という日本の感覚が当てはまらない場合があります。

02

タイ・フィリピン・ベトナムなどでは雨季(おおむね6〜10月)に流行のピークが見られる傾向が報告されています。ワクチンの接種時期は現地の流行パターンに合わせた相談が有用です。

03

ワクチンに北半球用・南半球用のどちらの株が採用されるかは国により異なる場合があります。日本での接種歴とあわせて医師にご相談ください。

04

デング熱・チクングニア熱など蚊が媒介する感染症も高熱で発症するため、「発熱=インフルエンザ」と自己判断せず、渡航歴や蚊に刺された状況もお伝えください。

Care

ことびあでの対応内容

  • 問診と、必要に応じた迅速検査のご案内(検査は医師の判断によります)
  • 抗ウイルス薬・解熱鎮痛薬などの処方(処方は医師の判断によります)
  • ご家族への感染予防や療養に関するアドバイス

受診したときに行われる検査

何をされるのか分からないことが、受診をためらう理由になります。実際に行われることをお示しします。

迅速抗原検査

インフルエンザ・新型コロナの判別

15分程度 鼻やのどを綿棒でぬぐいます

血液検査

デング熱など他の感染症の可能性、脱水や炎症の程度の評価

採血は数分(結果は当日〜) 採血

胸部の画像検査

肺炎の合併が疑われる場合

10分程度 撮影のみ

治療の選択肢

抗ウイルス薬

ウイルスの増殖を抑える

発症からの経過時間により適応が変わります。処方は医師の判断によります

解熱鎮痛薬

発熱・痛みをやわらげる

デング熱が否定できない間は、出血傾向を強める可能性のある一部の解熱鎮痛薬を避けるべきとされています。自己判断での服用前にご相談ください

水分・電解質の補給

脱水を防ぐ

高温多湿の環境では脱水が進みやすくなります

対症療法(咳止めなど)

つらい症状をやわらげる

症状に応じて検討します

※ 検査・処置・お薬の処方は、診察のうえ医師の判断により行います。国や拠点により対応が異なる場合があります。

Preparation

受診前に準備しておくこと

海外での受診は、伝えるべきことを整理しておくだけで大きく変わります。

お持ちいただくもの

  • パスポートまたは在留カード
  • 保険証・保険会社の連絡先
  • お薬手帳、現在服用中の薬(現物または写真)
  • 体温の記録(いつ何度だったか)

お伝えいただきたいこと

  • いつから、どんな症状が、どの順で出たか
  • 熱の推移(最高何度まで上がったか)
  • 蚊に刺された心当たり、直近2週間の渡航先
  • 周囲に同じ症状の方がいるか
  • 持病・アレルギー・妊娠の可能性

Self Care

ご自身でできること

受診とあわせて、日常生活で心がけていただきたいことをまとめました。

予防のために

  • 年1回のインフルエンザワクチンなど、予防接種の検討(接種時期は現地の流行状況をふまえ医師にご相談ください)
  • 石けんによる手洗い・手指消毒の習慣化
  • 流行時期の人混みでのマスク着用
  • 体調不良時は外出・出勤を控える

How to Consult

受診方法と流れ

症状やご都合にあわせて、3つの受診方法からお選びいただけます。迷う場合はLINEでご案内します。

オンライン診療

自宅・オフィスからビデオ通話で受診。お薬は配送または薬局で。

この症状に対応

外来診療

クリニック・提携病院で対面診察。検査や処置にも対応。

この症状に対応

ことびあカウンター

総合病院での受診を通訳同行でサポート。

この症状に対応

オンライン診療で検査・処置が必要と判断した場合は、外来診療やことびあカウンターをご案内します。

ご相談から受け取りまで

1

LINEで友だち登録・相談

症状をお伝えください。適切な受診方法をご案内します。

2

予約・受診

オンライン診療、または最寄りの拠点で受診します。通訳が同席します。

3

お薬の受け取り

配送または薬局・院内でお受け取りいただけます(国により異なります)。

4

アフターフォロー

その後の経過もLINEでご相談いただけます。

Special Care

特に注意が必要な方

お子さま

水分がとれない、半日以上尿が出ない、ぐったりして反応が鈍い場合は急いで受診してください。下痢・嘔吐を伴うことがあります

ご高齢の方・持病のある方

肺炎などを合併しやすいとされています。症状が軽くても早めにご相談ください

妊娠中の方

使用できる薬に制限があります。妊娠の可能性がある場合は必ずお伝えください

ぜんそく・心臓や腎臓の持病がある方

症状が悪化しやすいことがあります

FAQ

よくあるご質問

受診前によくいただくご質問と、思い込みで自己判断されがちな点をまとめました。

Q現地の薬局で抗生物質が買えると聞きました。飲んでもよいですか?
A

東南アジアでは処方箋なしに抗菌薬が入手できる国がありますが、インフルエンザや新型コロナはウイルスによるもので、抗菌薬は効果が期待できないとされています。不要な服用は耐性菌の原因にもなるため、自己判断は避け、医師にご相談ください。

Q熱帯なのにインフルエンザにかかるのですか?
A

はい。赤道付近では年間を通じてインフルエンザの流行が確認されており、季節を問わず注意が必要とされています。

Q会社に提出する診断書はもらえますか?
A

診察の上、医師が必要と判断した範囲で書類の作成についてご相談いただけます。書式や対応可否は国・拠点により異なる場合があります。

Q家族にうつさないためにできることは?
A

療養する部屋を分ける、共用部の換気、タオルや食器を分ける、手洗いの徹底などが基本とされています。ご家庭の状況に応じた具体的な方法もご相談ください。

よくある誤解

誤解 熱が高いほど重症だ

実際 熱の高さと重症度は必ずしも一致しません。息苦しさや意識の変化のほうが重要な指標とされています

誤解 熱が下がれば人にうつさない

実際 解熱後もウイルスを排出している期間があります

誤解 東南アジアは暑いからインフルエンザにならない

実際 WHOの報告では、同地域で一年を通じて流行しています

誤解 発熱=インフルエンザ

実際 デング熱・マラリアなど、この地域特有の発熱性疾患があります。自己判断は危険です

誤解 抗菌薬(抗生物質)が効く

実際 ウイルスには抗菌薬は効きません。細菌感染を合併した場合に限って用いられます

まずはLINEで、お気軽にご相談ください

受診すべきか迷う段階でも大丈夫です。日本語で、24時間365日受け付けています。

  • 症状
  • いつからか
  • お住まいの国
  • ご希望の受診方法

この4つがあるとご案内が早くなります。すべて揃っていなくても構いません。

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