頭痛・消化器

お腹の不調

腹痛、下痢、便秘、胃もたれに

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お腹の不調について

腹痛や下痢、便秘、胃もたれ、胸やけなど消化器の症状に対応します。海外の食事や水が合わないときのご相談も多くいただきます。

なぜ起こるのか

お腹の不調は、ウイルスや細菌による感染性の胃腸炎、食べ物や飲み物による刺激、ストレスや自律神経の乱れによる腸の働きの変化(過敏性腸症候群など)、胃酸の分泌バランスの乱れなど、さまざまな原因で起こります。下痢は、腸が病原体や有害物質を早く体外へ出そうとする防御反応でもあります。便秘は水分不足・食物繊維不足・運動不足・生活リズムの変化などが関与するとされ、環境が変わった直後に起こりやすい傾向があります。

体の中で起きていること

お腹の不調は、原因によって体の中で起きていることが異なります。感染性の下痢では、原因となる細菌やウイルスが腸の粘膜に付着し、毒素を出したり粘膜を傷つけたりします。すると腸は、原因を早く体の外へ出そうとして水分の吸収を減らし、腸の動きを速めます。これが下痢です。つまり下痢そのものは、体を守るための反応でもあります。一方、機能性の腹痛では、腸に炎症や潰瘍といった目に見える異常がないのに、腸の動きや知覚が過敏になって痛みや不快感が生じます。ストレスや生活リズムの乱れが影響することが知られており、海外生活の環境変化が引き金になることもあります。どちらであるかによって対応が変わるため、経過と状況をあわせて評価します。

主な症状

  • 腹痛(さしこむような痛み、鈍い痛み)
  • 下痢、水様便、便の回数が増える
  • 便秘、便が硬い、残便感
  • 腹部の張り、ガスがたまる感じ
  • 胃もたれ、みぞおちの不快感
  • 胸やけ、げっぷ、酸っぱいものが上がってくる
  • 食欲不振、吐き気を伴う
  • 発熱を伴う腹痛

様子を見てよいとき

ご自身でできること

  • 経口補水液などで水分と電解質をこまめに補う(少量ずつ頻回に)
  • 消化のよい食事から少しずつ戻す(脂っこいもの・香辛料・アルコールは控える)
  • 便秘では水分・食物繊維の摂取と適度な運動、排便リズムを整える
  • 自己判断での強い下痢止めの使用は避ける(感染性の場合、回復を遅らせることがあるとされています)
  • 手洗いを徹底し、家庭内での二次感染を防ぐ

ご相談ください

次のいずれかが当てはまるとき

  • 腹痛や下痢が続く
  • 胃もたれ・胸やけがつらい
  • 便秘が続いている

すぐに受診を

次のいずれかが当てはまるとき

  • お腹を押すと激しく痛み、板のように硬い(腹膜炎が疑われる状態)
  • 黒いタール状の便、大量の血便、吐血
  • 強い腹痛に加えて冷や汗・血の気が引く・意識がもうろうとする
  • 尿がほとんど出ない、立てないほどぐったりしている(重度の脱水が疑われる状態)
  • 便もガスも出ず、お腹が張って嘔吐を繰り返す(腸閉塞が疑われる状態)

ことびあの診療をお待ちにならず、お住まいの国の救急番号にご連絡ください。

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判断に迷うときは、LINEでご相談ください

Differential

似た症状との見分け方

同じように見える症状でも、原因によって対応が変わります。ご自身の状況に近いものを探す手がかりとしてご覧ください。

旅行者下痢症

手がかり

外食や生水のあと1〜2日で始まる水様の下痢。発熱は軽いことが多い

対応

水分と電解質の補給が最優先。多くは2〜5日で軽快するとされています

細菌性腸炎

手がかり

高熱、強い腹痛、血の混じった便

対応

早めの受診と、便の検査を含めた評価が必要です

ウイルス性胃腸炎

手がかり

嘔吐が先行し、周囲にも同じ症状の方がいる

対応

脱水を防ぐことが中心になります

過敏性腸症候群

手がかり

検査で異常がないのに、腹痛と下痢・便秘を繰り返す。排便で軽快する

対応

生活面の調整と、必要に応じた治療を検討します

虫垂炎

手がかり

みぞおちから右下腹部へ痛みが移動する。歩くと響く

対応

急いで受診してください。手術が必要になることがあります

寄生虫による感染

手がかり

数週間以上続く下痢、体重減少、ガスが多い

対応

便の検査による評価が必要です

※ ここに挙げたものがすべてではありません。判断に迷う場合はご相談ください。

Course

経過の目安

一般的な経過です。実際の経過には個人差があります。

  1. 発症〜12時間

    腹痛と下痢が始まります。嘔吐を伴うこともあります

    経口補水液で水分と電解質を補給してください。無理に食べる必要はありません

  2. 1〜2日目

    下痢の回数が最も多くなる時期です

    尿の量と色を確認してください。半日以上尿が出ないときは受診を

  3. 3〜5日目

    多くは回数が減り、便の形が戻りはじめます

    消化のよいものから少しずつ再開してください

  4. 1週間以上

    続く場合は、感染以外の原因も考えます

    寄生虫や炎症性の疾患も含めた評価が必要です

Local Insight

東南アジアで暮らす方へ

日本とは気候・医療事情・薬の入手方法が異なります。現地ならではの注意点をまとめました。

01

東南アジアは旅行者下痢症のリスクが高い地域とされ、屋台の食事、水道水、氷、生野菜、カットフルーツなどが原因になることがあります。到着後間もない時期は特に注意が必要とされています。

02

この地域ではカンピロバクターなどの細菌に対するフルオロキノロン系抗菌薬の耐性率が高いことが報告されており、治療薬の選択には地域性を考慮した医師の判断が重要とされています。自己判断で薬局の抗菌薬を購入・服用することは推奨されません。

03

熱帯の暑さでは発汗による水分・電解質の損失が大きく、下痢が加わると脱水が急速に進むことがあります。特に小さなお子さまとご高齢の方は注意が必要です。

04

腸チフス、A型肝炎、アメーバ赤痢など、日本では稀な食品・水系感染症が発生する地域です。発熱を伴う下痢や、長引く下痢では自己判断を避けてご相談ください。

Care

ことびあでの対応内容

  • 問診による症状の評価
  • 整腸薬・制酸薬・鎮痙薬などの処方(処方は医師の判断によります)
  • 強い腹痛・血便・高熱を伴う場合の受診方法のご案内

受診したときに行われる検査

何をされるのか分からないことが、受診をためらう理由になります。実際に行われることをお示しします。

問診と腹部の診察

痛む場所、押したときの反応の確認

数分 お腹を押して確認します

便の検査

原因となる細菌・寄生虫の特定

結果まで数日 採便

血液検査

脱水や炎症の程度、他の疾患の可能性の評価

採血は数分 採血

腹部の画像検査

虫垂炎など、手術を要する疾患の評価

15分程度 検査によります

治療の選択肢

経口補水液による補給

脱水を防ぐ

下痢のときの治療の基本とされています。水やお茶だけでは失われた電解質を補えません

整腸薬

腸内環境を整える

症状に応じて検討します

抗菌薬

細菌感染が確認された場合に用いる

東南アジアではカンピロバクターとフルオロキノロン耐性が問題となっており、薬剤の選択には地域の状況を踏まえた判断が必要とされています。日本から持参した抗菌薬の自己判断での使用は避けてください

止瀉薬(下痢止め)

下痢の回数を減らす

発熱や血便を伴う場合は、原因の排出を妨げるため避けるべきとされています。使用前にご相談ください

※ 検査・処置・お薬の処方は、診察のうえ医師の判断により行います。国や拠点により対応が異なる場合があります。

Preparation

受診前に準備しておくこと

海外での受診は、伝えるべきことを整理しておくだけで大きく変わります。

お持ちいただくもの

  • パスポートまたは在留カード
  • 保険証・保険会社の連絡先
  • お薬手帳、服用中の薬
  • 可能であれば、便の状態が分かる記録

お伝えいただきたいこと

  • いつから、1日何回の下痢か
  • 便の状態(水様か、血や粘液が混じるか)
  • 発症前に食べたもの、生水・氷を口にしたか
  • 発熱・嘔吐の有無
  • 直近の渡航先と、周囲に同じ症状の方がいるか

Self Care

ご自身でできること

受診とあわせて、日常生活で心がけていただきたいことをまとめました。

予防のために

  • 飲料は密封されたボトル入りのものを選び、氷にも注意する
  • 十分に加熱された料理を選び、生もの・カットフルーツの扱いに注意する
  • 調理前・食事前の手洗い
  • ストレス・睡眠不足を避け、食事のリズムを整える

How to Consult

受診方法と流れ

症状やご都合にあわせて、3つの受診方法からお選びいただけます。迷う場合はLINEでご案内します。

オンライン診療

自宅・オフィスからビデオ通話で受診。お薬は配送または薬局で。

この症状に対応

外来診療

クリニック・提携病院で対面診察。検査や処置にも対応。

この症状に対応

ことびあカウンター

総合病院での受診を通訳同行でサポート。

この症状に対応

オンライン診療で検査・処置が必要と判断した場合は、外来診療やことびあカウンターをご案内します。

ご相談から受け取りまで

1

LINEで友だち登録・相談

症状をお伝えください。適切な受診方法をご案内します。

2

予約・受診

オンライン診療、または最寄りの拠点で受診します。通訳が同席します。

3

お薬の受け取り

配送または薬局・院内でお受け取りいただけます(国により異なります)。

4

アフターフォロー

その後の経過もLINEでご相談いただけます。

Special Care

特に注意が必要な方

お子さま

脱水が急速に進みます。ぐったりする、半日以上尿が出ない、泣いても涙が出ない場合は急いで受診してください

ご高齢の方

脱水の自覚が乏しいことがあります。周囲の方が水分摂取と尿量を確認してください

妊娠中の方

使用できる薬に制限があります。脱水は母体にも影響するため早めにご相談ください

持病で薬を服用中の方

下痢によって薬の吸収が変わることがあります。服用中の薬をお伝えください

FAQ

よくあるご質問

受診前によくいただくご質問と、思い込みで自己判断されがちな点をまとめました。

Q屋台で食べた後に下痢が続いています。
A

旅行者下痢症の可能性が考えられます。まずは水分補給が重要とされています。血便・高熱・強い腹痛を伴う場合や3日以上続く場合は、検査や治療の必要性についてご相談ください。

Q下痢止めは飲んでよいですか?
A

感染性が疑われる場合には、病原体の排出を妨げて回復を遅らせる可能性があるとされ、慎重な判断が必要です。医師にご相談ください。

Qこちらに来てから便秘になりました。
A

環境変化、食事内容、水分不足、運動不足、ストレスなどが関与している場合があります。生活面の見直しとあわせてご相談いただけます。

Q点滴は受けられますか?
A

脱水の程度により、外来での点滴をご案内できる場合があります。まずはオンラインで状態をご相談ください。

よくある誤解

誤解 下痢はすぐ止めるべき

実際 下痢は原因を体外へ出す反応でもあります。発熱や血便があるときに無理に止めると悪化することがあるとされています

誤解 水をたくさん飲めば大丈夫

実際 水だけでは塩分やブドウ糖が補えません。経口補水液が推奨されています

誤解 日本から持ってきた抗菌薬を飲めばよい

実際 この地域では耐性菌の問題があり、効かないだけでなく耐性を広げるおそれがあります

誤解 加熱すれば食あたりは絶対に防げる

実際 加熱後の取り扱いや、氷・生野菜・カットフルーツからの感染もあります

誤解 慣れれば下痢をしなくなる

実際 滞在が長くても、体調やストレスによって再び症状が出ることは珍しくありません

まずはLINEで、お気軽にご相談ください

受診すべきか迷う段階でも大丈夫です。日本語で、24時間365日受け付けています。

  • 症状
  • いつからか
  • お住まいの国
  • ご希望の受診方法

この4つがあるとご案内が早くなります。すべて揃っていなくても構いません。

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