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吐き気・嘔吐について
吐き気や嘔吐、気持ち悪さに対応します。原因の見立てと、つらい症状をやわらげる対応をご相談いただけます。
なぜ起こるのか
吐き気や嘔吐は、脳にある嘔吐中枢が、胃腸の刺激・内耳の平衡感覚の乱れ・薬や毒素・強い痛み・ストレスなどの信号を受けて起こる反応です。感染性胃腸炎や食あたりのほか、片頭痛、乗り物酔い、飲みすぎ、妊娠初期などでも生じます。多くは一時的ですが、繰り返す嘔吐は脱水につながりやすく、また腹部や脳の病気が背景にある場合もあります。
体の中で起きていること
吐き気と嘔吐は、体にとって有害なものを外へ出すための防御反応です。脳には、嘔吐を起こす指令を出す部分があり、ここにはさまざまな経路から信号が届きます。ひとつは消化管からの経路で、胃や腸に異物や毒素があると、その情報が神経を通じて脳に伝わります。もうひとつは血液を通じた経路で、血液中の毒素や薬の成分を感知する部分が反応します。さらに、内耳のバランス感覚からの経路もあり、乗り物酔いやめまいで吐き気が起こるのはこのためです。強い不安や痛みなど、脳そのものからの信号で起こることもあります。嘔吐という反応は同じでも、原因となる経路が異なるため、対応も変わります。どの経路が働いているかを、伴う症状から推測して評価します。
主な症状
- 吐き気、むかつき
- 嘔吐(回数が増える、繰り返す)
- みぞおちの不快感・痛み
- 食欲不振
- めまい・ふらつきを伴う
- 冷や汗、顔面蒼白
- 下痢や発熱を伴うことがある
- 頭痛を伴うことがある
様子を見てよいとき
ご自身でできること
- 少量の水分(スプーン1杯程度)を5〜10分おきに繰り返しとる
- 吐き気が落ち着くまで固形物は無理に食べない
- 横になるときは体の右側を下にし、上半身を少し起こすと楽な場合があります
- においの強いもの、脂っこいものを避ける
- 落ち着いてきたら重湯やスープなど消化のよいものから再開する
ご相談ください
次のいずれかが当てはまるとき
- 吐き気や嘔吐が続く
- 水分がとりにくい
- めまいを伴う
すぐに受診を
次のいずれかが当てはまるとき
- 吐いたものに血が混じる、黒っぽいものを吐いた
- 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が鈍い
- 激しい頭痛や首の硬さを伴う嘔吐
- 強い腹痛が持続し、お腹が硬くなっている
- けいれんを起こした、ぐったりして立てない
ことびあの診療をお待ちにならず、お住まいの国の救急番号にご連絡ください。
各国の救急・緊急時ガイドを見る判断に迷うときは、LINEでご相談ください
Differential
似た症状との見分け方
同じように見える症状でも、原因によって対応が変わります。ご自身の状況に近いものを探す手がかりとしてご覧ください。
感染性胃腸炎
嘔吐が先行し、その後に下痢。周囲にも同じ症状の方がいる
脱水を防ぐことが最優先です
食あたり
特定の食事のあと数時間で急に発症
多くは自然に軽快しますが、水分補給が重要です
熱中症
暑い環境での活動後。頭痛、めまい、倦怠感を伴う
涼しい場所での冷却と水分・塩分の補給を。意識の変化があれば救急へ
妊娠によるもの
月経の遅れ。朝に強い吐き気
妊娠の可能性がある場合は必ずお伝えください
頭部が原因のもの
激しい頭痛、手足の麻痺、意識の変化を伴う
緊急の対応が必要です
虫垂炎など
腹痛が先行し、右下腹部へ移動する
急いで受診してください
※ ここに挙げたものがすべてではありません。判断に迷う場合はご相談ください。
別の症状かもしれないとき
Course
経過の目安
一般的な経過です。実際の経過には個人差があります。
- 発症〜6時間
吐き気と嘔吐が強い時期です
無理に飲食せず、落ち着いてから少量ずつ水分を
- 6〜24時間
嘔吐の回数が減ってきます
経口補水液を、少量ずつ何回にも分けてとってください
- 1〜2日目
多くは軽快に向かいます。下痢に移行することがあります
消化のよいものから少しずつ再開してください
- 2日以上続く場合
水分がとれない状態が続くと脱水が進みます
点滴による補給が必要になることがあります。ご相談ください
Local Insight
東南アジアで暮らす方へ
日本とは気候・医療事情・薬の入手方法が異なります。現地ならではの注意点をまとめました。
熱帯の高温環境では発汗量が多く、嘔吐が加わると短時間で脱水が進みやすくなります。特に乳幼児・ご高齢の方は注意が必要とされています。
デング熱では、解熱した頃に持続する嘔吐や強い腹痛が現れることが「警告徴候」とされており、この時期に注意が必要と報告されています。発熱後の嘔吐は自己判断せずご相談ください。
現地の食事や水、氷が原因の感染性胃腸炎が一般的な原因のひとつです。同じ食事をした方に同様の症状がないかも参考になります。
経口補水液は現地の薬局・スーパーでも入手できる場合が多く、常備しておくと安心です。ジュースや炭酸飲料のみでは電解質が不足することがあります。
Care
ことびあでの対応内容
- 問診による症状の評価
- 吐き気止め・経口補水などのご案内(処方は医師の判断によります)
- 脱水が強い場合の外来(点滴)のご案内
受診したときに行われる検査
何をされるのか分からないことが、受診をためらう理由になります。実際に行われることをお示しします。
問診と腹部の診察
原因の経路を絞り込む
血液検査
脱水、電解質の乱れ、炎症の程度の評価
尿検査
脱水の程度、妊娠の確認
腹部の画像検査
虫垂炎など、手術を要する疾患の評価
治療の選択肢
経口補水液による補給
脱水を防ぐ
一度にたくさん飲むと吐きやすくなります。少量ずつ、何回にも分けてとることが勧められています
制吐薬
吐き気をやわらげる
原因により適した薬が異なります。処方は医師の判断によります
点滴
口から水分がとれない場合の補給
脱水が進んでいる場合の選択肢です
原因への対応
感染や他の疾患への治療
原因が特定できた場合、そちらへの対応が優先されます
※ 検査・処置・お薬の処方は、診察のうえ医師の判断により行います。国や拠点により対応が異なる場合があります。
Preparation
受診前に準備しておくこと
海外での受診は、伝えるべきことを整理しておくだけで大きく変わります。
お持ちいただくもの
- パスポートまたは在留カード
- 保険証・保険会社の連絡先
- お薬手帳、服用中の薬
お伝えいただきたいこと
- いつから、何回吐いたか
- 吐いたものの内容(血や胆汁が混じるか)
- 腹痛・下痢・発熱の有無
- 発症前に食べたもの
- 妊娠の可能性、最終月経
Self Care
ご自身でできること
受診とあわせて、日常生活で心がけていただきたいことをまとめました。
予防のために
- 食品衛生に気をつける(加熱、手洗い、氷や生ものへの注意)
- 食べすぎ・飲みすぎを避ける
- 乗り物酔いしやすい方は事前の対策を医師に相談する
- 暑熱環境での脱水を防ぐ
How to Consult
受診方法と流れ
症状やご都合にあわせて、3つの受診方法からお選びいただけます。迷う場合はLINEでご案内します。
オンライン診療
自宅・オフィスからビデオ通話で受診。お薬は配送または薬局で。
この症状に対応
外来診療
クリニック・提携病院で対面診察。検査や処置にも対応。
この症状に対応
ことびあカウンター
総合病院での受診を通訳同行でサポート。
この症状に対応
オンライン診療で検査・処置が必要と判断した場合は、外来診療やことびあカウンターをご案内します。
ご相談から受け取りまで
LINEで友だち登録・相談
症状をお伝えください。適切な受診方法をご案内します。
予約・受診
オンライン診療、または最寄りの拠点で受診します。通訳が同席します。
お薬の受け取り
配送または薬局・院内でお受け取りいただけます(国により異なります)。
アフターフォロー
その後の経過もLINEでご相談いただけます。
Special Care
特に注意が必要な方
お子さま
脱水が急速に進みます。半日以上尿が出ない、泣いても涙が出ない、ぐったりする場合は急いで受診を
ご高齢の方
脱水の自覚が乏しく、進行に気づきにくいことがあります
妊娠中の方
水分がとれない状態が続く場合は治療が必要になることがあります。ご相談ください
糖尿病をお持ちの方
食事がとれないときの薬の扱いについて、事前に確認しておくことが勧められます
FAQ
よくあるご質問
受診前によくいただくご質問と、思い込みで自己判断されがちな点をまとめました。
Q水も飲めないほどつらいです。
脱水が進んでいる可能性があります。点滴が必要と医師が判断した場合は外来をご案内します。ぐったりして反応が鈍いなどの場合は緊急性が高いため、現地の救急対応をご検討ください。
Q子どもが何度も吐いています。目安はありますか?
尿の回数が減る、涙が出ない、口の中が乾く、機嫌が悪くぐったりしているなどは脱水のサインとされています。早めにご相談ください。
Q吐き気止めだけ処方してもらえますか?
原因により対応が異なるため、まず症状の経過をうかがいます。処方の要否は医師の判断によります。
よくある誤解
誤解 吐いたあとすぐに水を飲めばよい
実際 一度にたくさん飲むと再び吐きやすくなります。少量ずつ分けてとることが勧められています
誤解 吐き気止めを飲めば原因も治る
実際 症状をやわらげるものであり、原因への対応は別に必要です
誤解 吐いてしまえば楽になるから、無理にでも吐いたほうがよい
実際 意図的に吐くことは食道を傷める原因になるとされています
誤解 吐き気はお腹の問題だけ
実際 頭部、内耳、妊娠、薬など、消化器以外の原因もあります
誤解 スポーツ飲料なら経口補水液の代わりになる
実際 糖分が多く塩分が少ないため、脱水時の補給としては不十分なことがあります
まずはLINEで、お気軽にご相談ください
受診すべきか迷う段階でも大丈夫です。日本語で、24時間365日受け付けています。
- 症状
- いつからか
- お住まいの国
- ご希望の受診方法
この4つがあるとご案内が早くなります。すべて揃っていなくても構いません。
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