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こころの不調について
気分の落ち込みや不安、強いストレスなど、こころの不調に対応します。海外赴任のストレスや孤立感のご相談も、日本語で安心してお話しいただけます。
なぜ起こるのか
気分の落ち込みや不安は、性格や気持ちの持ちようだけの問題ではなく、強いストレスや環境の変化が続くことで、脳の働きや自律神経、ホルモンのバランスに変化が生じている状態と考えられています。海外赴任では、言語・文化・仕事の進め方の違い、生活基盤の再構築、相談相手の少なさなどのストレスが短期間に重なりやすく、適応の過程で不調が現れることがあるとされています。休養と適切な対応により回復に向かうことが多い一方、我慢を続けると長引くことがあります。
体の中で起きていること
こころの不調は、気の持ちようだけで起きるものではありません。強いストレスが続くと、脳の中で感情や意欲、睡眠、食欲を調整している神経の働きにも変化が生じると考えられています。そのため、気分の落ち込みだけでなく、眠れない、食欲がない、疲れがとれない、頭痛や胃の不調が続くといった、体の症状として現れることが少なくありません。「体はどこも悪くないと言われたのに、つらさが続く」という場合、こうした背景があることがあります。海外赴任では、環境の変化、言葉の壁、頼れる人の少なさといった負荷が重なりやすく、また「せっかく来たのだから」「家族に心配をかけたくない」という思いから、つらさを抱え込みやすい状況が生まれます。早い段階で相談することで、対応の選択肢が広がるとされています。
主な症状
- 気分の落ち込み、何をしても楽しめない
- 意欲や集中力の低下、仕事の能率が落ちる
- 強い不安、そわそわして落ち着かない
- 動悸・息苦しさ・めまい(体の症状として現れることがあります)
- 眠れない、朝早く目が覚める、寝すぎてしまう
- 食欲の低下または過食
- 頭痛・胃痛・下痢など、検査で異常が見つかりにくい体の不調
- イライラしやすい、涙もろくなる
- 自分を責める気持ちが強い
様子を見てよいとき
ご自身でできること
- 睡眠と起床の時間をできるだけ一定に保つ
- 朝の光を浴び、短時間でも体を動かす
- 「頑張って治す」のではなく、まず休むことを優先する
- 信頼できる人に話す、日本語で話せる場を持つ
- アルコールに頼らない(睡眠の質を下げるとされています)
ご相談ください
次のいずれかが当てはまるとき
- 気分の落ち込みや意欲の低下が続く
- 強い不安や動悸がある
- 会社や生活がつらいと感じる
すぐに受診を
次のいずれかが当てはまるとき
- 死にたい気持ちがある、自分を傷つけたい衝動がある
- 食事や水分がとれず、身の回りのことができない
- 現実感がなくなる、周囲に理解しがたい言動が現れる
- アルコールや薬の使用が自分で止められない
- 強い不安発作で日常生活が送れない
ことびあの診療をお待ちにならず、お住まいの国の救急番号にご連絡ください。
各国の救急・緊急時ガイドを見る判断に迷うときは、LINEでご相談ください
Differential
似た症状との見分け方
同じように見える症状でも、原因によって対応が変わります。ご自身の状況に近いものを探す手がかりとしてご覧ください。
環境の変化への一時的な反応
赴任・転居などのきっかけがはっきりしていて、時間とともに和らいでいく
まずは生活リズムを整えることから。つらさが続くならご相談を
適応に関する不調
きっかけがあり、日常生活や仕事に支障が出るほどの状態が続く
環境調整と支持的な関わりが中心になります
気分の落ち込みが続く状態
2週間以上、ほとんど一日中、興味や喜びを感じられない
早めの相談が勧められます。治療の選択肢について評価します
強い不安・パニック
突然の動悸・息苦しさ・強い恐怖。また起きるのではという不安
身体疾患の除外を含めて評価します
甲状腺などの身体疾患
体重変化、動悸、汗、疲れやすさを伴う
血液検査で評価できます。こころの症状に見えても身体の原因があることがあります
睡眠の問題が主体
眠れないことが先にあり、その結果として日中の不調が出ている
睡眠の状況を整理したうえで対応を検討します
※ ここに挙げたものがすべてではありません。判断に迷う場合はご相談ください。
別の症状かもしれないとき
Course
経過の目安
一般的な経過です。実際の経過には個人差があります。
- 赴任〜3か月
環境の変化に対応するため緊張が続き、疲れが出やすい時期です
生活リズムと睡眠を優先してください。無理に「慣れよう」としすぎないことも大切です
- 3〜6か月
当初の高揚感が落ち着き、違いへの戸惑いが出やすい時期とされています
孤立を避け、話せる相手を持つことが助けになります
- 6か月以降
多くは徐々に適応が進みます
この時期を過ぎてもつらさが強まる場合は、相談をご検討ください
- 2週間以上続く場合
気分の落ち込みや興味の喪失が2週間以上続くとき
時期にかかわらず、専門的な評価を受けることが勧められます
Local Insight
東南アジアで暮らす方へ
日本とは気候・医療事情・薬の入手方法が異なります。現地ならではの注意点をまとめました。
東京都内の海外派遣企業を対象とした調査では、およそ半数の企業が駐在員のメンタルヘルス不調の事例を経験していたと報告されています。海外赴任は誰にでも起こりうる負荷であり、特別なことではありません。
帯同されるご家族(特に配偶者)は、就労できない、運転できない、コミュニティが限られるなどの理由で孤立しやすく、本人より先に不調が現れることがあると指摘されています。ご家族のご相談も歓迎されます。
多くの東南アジア諸国では、抗不安薬・睡眠薬などの向精神薬の持ち込みや処方が厳しく規制されています。シンガポールでは事前に当局への申請と承認が必要とされる薬剤があり、日本から持参する際は英文の処方情報などの準備が推奨されています。日本と同じ薬が現地で入手できるとは限りません。
現地の医療機関では日本語での細やかなニュアンスのやり取りが難しく、受診をためらう方が多い分野です。日本語で相談できる入り口があること自体が、早期の対応につながる場合があります。
Care
ことびあでの対応内容
- 問診によるていねいな聞き取り
- 必要に応じたお薬の処方や継続(処方は医師の判断によります)
- 診断書・各種書類のご相談
- 心理士によるカウンセリングのご案内
受診したときに行われる検査
何をされるのか分からないことが、受診をためらう理由になります。実際に行われることをお示しします。
お話をうかがう時間
経過、生活の状況、つらさの程度の把握
質問票による評価
気分や不安の程度を、客観的な目安として把握する
血液検査
甲状腺機能や貧血など、身体の原因の確認
治療の選択肢
環境の調整
負担の原因そのものを減らす
勤務状況、生活リズム、周囲の支えについて一緒に整理します
カウンセリング
考え方や対処のしかたを整理する
日本語で受けられる体制についてご案内します
薬による治療
症状をやわらげ、回復の土台をつくる
効果が出るまで時間がかかるものもあります。処方は医師の判断によります
睡眠の立て直し
睡眠を整えることで日中の症状を軽くする
睡眠は、こころの回復の土台になるとされています
※ 検査・処置・お薬の処方は、診察のうえ医師の判断により行います。国や拠点により対応が異なる場合があります。
Preparation
受診前に準備しておくこと
海外での受診は、伝えるべきことを整理しておくだけで大きく変わります。
お持ちいただくもの
- パスポートまたは在留カード
- 保険証・保険会社の連絡先
- お薬手帳、服用中の薬
- 日本で治療を受けていた場合は、その情報
お伝えいただきたいこと
- いつ頃から、どんなことがつらいか
- 睡眠・食欲・体重の変化
- 日常生活や仕事にどの程度支障が出ているか
- 赴任時期と、生活環境の変化
- お酒の量が増えていないか
Self Care
ご自身でできること
受診とあわせて、日常生活で心がけていただきたいことをまとめました。
予防のために
- 赴任直後の1〜3か月は特に無理をせず、生活基盤を整えることを優先する
- 現地の日本人コミュニティや趣味など、仕事以外のつながりを持つ
- 定期的に日本の家族・友人と連絡をとる
- 同行するご家族の孤立にも目を向ける(配偶者・お子さまの不調が先に現れることもあります)
How to Consult
受診方法と流れ
症状やご都合にあわせて、3つの受診方法からお選びいただけます。迷う場合はLINEでご案内します。
オンライン診療
自宅・オフィスからビデオ通話で受診。お薬は配送または薬局で。
この症状に対応
外来診療
クリニック・提携病院で対面診察。検査や処置にも対応。
この症状に対応
ことびあカウンター
総合病院での受診を通訳同行でサポート。
この症状に対応
オンライン診療で検査・処置が必要と判断した場合は、外来診療やことびあカウンターをご案内します。
ご相談から受け取りまで
LINEで友だち登録・相談
症状をお伝えください。適切な受診方法をご案内します。
予約・受診
オンライン診療、または最寄りの拠点で受診します。通訳が同席します。
お薬の受け取り
配送または薬局・院内でお受け取りいただけます(国により異なります)。
アフターフォロー
その後の経過もLINEでご相談いただけます。
Special Care
特に注意が必要な方
帯同されているご家族
ご本人以上に環境の変化を受けやすい立場です。仕事や学校という所属先がないことで孤立しやすい面もあります
お子さま
言葉にできず、腹痛・頭痛・登校しぶりとして現れることがあります
死にたい気持ちがある方
ためらわずすぐにご相談ください。緊急性が高い場合は現地の救急もご検討ください
日本で治療中だった方
同じ薬が現地で手に入らないことがあります。お薬手帳をお持ちください
FAQ
よくあるご質問
受診前によくいただくご質問と、思い込みで自己判断されがちな点をまとめました。
Q家族や会社に知られたくありません。
ご相談内容のプライバシーは厳重に守られます。安心してお話しください。会社への報告の要否についても、ご希望をふまえてご相談いただけます。
Q受診すべきか迷っています。
迷われている段階でのご相談も歓迎されます。病名がつく状態かどうかにかかわらず、つらさを整理するところから始められます。
Q日本で処方されていた薬を現地で続けられますか?
国により向精神薬の規制が異なり、同じ薬の入手が難しい場合があります。お薬の情報をご提示いただければ、継続の可否や代替についてご相談いただけます。
Q帰国したほうがよいのでしょうか?
状態や環境により選択肢は異なります。現地での治療を続ける、休養をとる、帰国するなど、ご本人の状況をふまえて一緒に考えていくことができます。
よくある誤解
誤解 気の持ちようで、自分が弱いから
実際 強いストレスが続くと脳の働きにも変化が生じると考えられており、意志の強さの問題ではないとされています
誤解 海外赴任は恵まれた立場だから、つらいと言ってはいけない
実際 赴任にともなう心理的負担は研究でも報告されており、立場とは別の問題です
誤解 相談したことが会社に伝わる
実際 診療の内容は守秘義務の対象です。不安があれば事前にご確認ください
誤解 薬を飲み始めたらやめられない
実際 経過を見ながら調整していくもので、医師と相談しながら進めます
誤解 日本に帰るまで我慢するしかない
実際 現地で日本語による相談を受けられる体制があります。早い段階のほうが選択肢が広がるとされています
まずはLINEで、お気軽にご相談ください
受診すべきか迷う段階でも大丈夫です。日本語で、24時間365日受け付けています。
- 症状
- いつからか
- お住まいの国
- ご希望の受診方法
この4つがあるとご案内が早くなります。すべて揃っていなくても構いません。
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