高血圧の予防や改善には、日頃の食事や運動を見直すことが有効です。
【運動】
1.毎日30分以上の運動にチャレンジする
運動の頻度は定期的に(できれば毎日)実施します。運動量は30分以上、軽めかもしくはややきつい程度の有酸素運動が推奨されています。具体的には、ウォーキング(早めに歩く)、ステップ運動、スロージョギング、ランニングなどの有酸素運動などです。
2.できる範囲で運動を取り入れる
毎日運動をすることが理想ですが、忙しい毎日の中で30分時間をとって運動することはなかなか難しい場合もあります。そんなときには日々の生活のなかで少しずつ体を動かすことから始めてみましょう。例えば、電車を使うときは1駅分歩いたり、エレベーターを使わず階段を使うなど、取り入れやすい運動から始めます。
【その他】
1.ストレスとうまく付き合う
ストレスは高血圧の原因の一つと言われています。ストレスをなるべく軽減させるため、十分な睡眠や休養をとりましょう。
2.禁煙する
喫煙は血圧を上げる作用があります。また、血液がドロドロになったり、血流が悪くなったりして、動脈硬化の原因を作ってしまいます。自力での禁煙が難しいときは、嫌煙外来などを利用しましょう。
生活習慣を改善しても高血圧が続く場合は、薬物療法を始めます。
血圧の薬は、毎日同じ時間に飲みましょう。薬を服用して血圧が下がっても、自己判断で薬を飲むのをやめないでください。一時的に血圧が下がったからといって、薬の服用を中止すると、血圧は戻ってしまいます。また、血圧の上下が繰り返されると血管に傷を付ける原因になります。
薬を始めても生活習慣の改善は続けて行います。高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法の2本柱で進めていくことが大切です。
高血圧は自覚症状がなく、知らない間に進行するのが一般的です。合併症を予防するためにも定期的に血圧を測り、生活習慣を見直しましょう。