高血圧の予防や改善に必要なのは生活習慣の見直しです。生活習慣を見直すと、それだけで血圧が下がることが期待できるだけでなく、すでに降圧薬を服用している場合には、薬を減らせるなどの効果を得られることがあります。生活習慣を積極的に見直し、必要があれば修正しましょう。
血圧を下げるための生活習慣改善のポイントを紹介します。
【食事】
1.減塩(6g/日未満)
食塩をとりすぎると、血液中のナトリウム(塩)濃度が高く なり、血液の濃度を一定に保つために水 分が増えます。その結果、血液量が増え、心臓は血液を流すために強い力が必要になるので 血圧が上がります。
塩分を控えた料理は味気ないと感じるかもしれませんが、かつお節や昆布でだしを取って調理するなど、素材の旨みを引き出す料理にしてみましょう。
2.野菜・果物の積極的摂取
野菜や果物に多く含まれる「カリウム」には、体内の余分なナトリウム(塩)の排出を促す働きがあります。
3.適正体重を維持する
肥満のある人は高血圧になりやすく、4~5kgの減量で降圧が期待できます。急激な減量は体に害を及ぼすことがあるので、無理のない減量をしていきましょう。
4.飲酒はほどほどにする
少量のアルコールは血管を広げて血圧を下げますが、過度の飲酒は血圧を上げてしまいます。適度な飲酒とは「1日純アルコールで20グラム程度」です。純アルコール20グラムとは、ビールなら中瓶(500mL)1本、日本酒1合、チューハイ(7%)350mlを1缶です。