長年のかたよった生活習慣が原因でおこる生活習慣病。生活習慣病を予防、改善をするためにはどうすれがいいでしょうか。
もちろん長年の習慣を改善することは、言うは易く行うは難しです。しかし、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などのより深刻な病気を引き起こすリスクを少しでも下げるために、できることから始めてみましょう。
1.運動する
WHOガイドラインによると、成人(18歳~64歳)は中強度の有酸素運動を1週間に150分~300分することが推奨されています。中強度の有酸素運動とは、ウォーキングやランニング、水泳、サイクリングなどです。1週間に150分行う場合、30分ずつ5日に分けるなどしても問題ありません。
2.食事の内容を意識する
食べすぎに注意し、色々な食べ物をバランスよくとりましょう。塩分や動物性脂肪が多い食べ物は控え、1日3食規則正しく食べます。ビタミン(色の濃い野菜や果物)や食物繊維の多い食品(玄米、豆類や芋類、野菜、果物、キノコなど)を積極的に摂取し、外食や加工食品は栄養バランスを考えて上手に利用します。
3.禁煙する
タバコの煙の中には発がん性物質が含まれていたり、タバコを吸うことで動脈硬化や血栓の形成がすすみます。呼吸器疾患を引き起こす原因となり、交感神経を刺激して血糖を上昇させたり、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。
禁煙は難しいことですが、禁煙補助薬などを活用する方法もあります。
4.過度に飲酒しない
1日の適度な飲酒量は、純アルコールで1日平均20gと言われています。純アルコール20gとは、ビール(5%)500ml、日本酒1合、チューハイ(7%)350ml缶1本です。一週間に1~2日は休肝日を設けて、肝臓を休ませましょう。
5.十分な睡眠をとる
成人の場合、個人差はあるものの6~8時間前後の睡眠時間が目安です。毎日規則正しい時間に起きて朝の光で体内時計をリセットするすることで、眠りやすくなります。就寝前に強い光を浴びてしまうと目が覚めてしまうため、寝る前90分のスマートフォンは控えましょう。
もし生活習慣病とわかったら、いつまでも様子を見て放置しないことが大切です。健康診断で生活習慣病を診断されても、症状がないために何年も放置している方は意外に多いです。早めにお近くの医療機関に相談してください。
また、病院にかかって定期的に薬を服用していても、薬の効果をチェックをせずに最初に処方されたお薬の量を長年服用している方もいます。大切なのは、薬でしっかりと病気をコントロールすることです。自分の服用している薬の量が正しいのか、定期的に血液検査を行って医師に確認してもらいましょう。