「さっきトレイに行ったのにまだおしっこが残っている感じがする」「最近トイレに行く回数が増えた」など、尿に関する悩みはありませんか？尿が出るときに伴う様々なトラブルを「排尿障害」とよびます。排尿障害は日常生活に影響を与え、生活の質（QOL）を低下させてしまうことがあります。
排尿障害の症状は、「排尿症状」、「蓄尿（ちくにょう）症状」、「排尿後症状」の3つに分けられます。1つの項目だけではなく2つ以上の項目で当てはまる人もいるかもしれません。
1．排尿症状
尿がうまく出にくくなります。排尿中に尿が途切れる（尿線途絶）、尿の勢いが弱い（尿勢低下）、お腹に力を入れないと排尿できない（腹圧排尿）などの症状があります。
2．畜尿症状
尿を溜めることに問題がある症状です。昼間トイレが近い（昼間頻尿）、我慢できないほどの強い尿意を感じる（尿意切迫感）、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう（尿失禁）、夜中に尿意を感じて何度も起きる（夜間頻尿）などです。
3．排尿後症状
尿をし終わった後に感じる違和感で、排尿後も尿が残っている感じがしたり（残尿感）、排尿後下着をつけてから尿が少し漏れてくる（排尿後尿滴下）といった症状が出ます。
こうした症状には何かの病気が隠れていることがあります。原因となっている病気を治せば、またすっきりとした排尿に戻る可能性があります。気になる症状がある人は、一度医療機関に相談してみてください。