婦人科疾患とは、子宮、卵巣、乳房などの病気のことです。
具体的には、子宮頸癌や子宮体癌、卵巣癌や腫瘍、乳がんなどです。これらの病気に悩む人は年々増加傾向にあります。時代の変化とともに、私たちを取り巻く社会環境や食生活が大きく変化していることが原因です。年齢や生理の状態、妊娠・出産歴や生活習慣によって、起こりやすい病気は変わってきます。世代別に起こりやすい婦人科系トラブルをチェックしてみましょう。
★20代
20代は、生理不順や生理痛が多い傾向にあります。まだまだ若さで乗り切れますが、日常生活に支障をきたすほどの「月経困難症」や無月経や無排卵になる「卵巣機能不全」が起こりやすくなりますまた、近年20代の子宮頸がんが急増!
性交経験のあるすべての女性にリスクがあります。
★30代
少しずつ無理が効かなくなり、20代に放置していた婦人科系の不調が病気になって出てきます。卵巣に腫瘍ができ、無自覚のうちに進行する「卵巣嚢腫」、子宮の壁に出来る良性腫瘍でひどい生理痛が特徴の「子宮内膜症」など。「子宮頸がん」の発症は30〜40代がピークになります。
★40代
40代後半からは子宮の両側にある卵巣で発生する「卵巣がん」が増えてきます。
また、日本で急増し、年間約4万人が発症する「乳がん」も40代後半から50代前半で発症のピークを迎えます。乳がんは体の中で唯一「自分で発見できるがん」です。月に一度、自己触診によるセルフチェックを行いましょう。
晩婚化や夜型の生活、ストレス過多といった女性のライフスタイルの変化に伴い、婦人科系の病気は増加の一途をたどっています。毎日の食生活やライフスタイルを見直して病気を予防することはもちろん、定期的な検査を行い早期発見することがとても大切です。