こどもの下痢が続くとおしりの皮膚が荒れてしまうことがありますよね。おしりが真っ赤になったりひりひりとおしりが痛くなることも。下痢によるオムツかぶれが起こる原因と、オムツかぶれは起こったときの対処方法を説明します。
こどもが下痢をする原因はいろいろです。ちょっとした食べ過ぎで起こす下痢もあれば、ウイルスや細菌の感染などによって引き起こされる下痢もあります。
下痢便は、通常の便と比べるとアルカリ性の分泌液や消化酵素を多く含んでいます。この分泌液や消化酵素は弱酸性の肌への刺激が強いため、おしりに付着すると皮膚を刺激し、そのダメージによっておしりがかぶれます。また、下痢が続くと便の拭き残しがあったり、おしりを拭く回数が増えることでおしりの皮膚を傷つけてしまい、症状がひどくなることもあります。
こどもが下痢でオムツかぶれを起こしたさいは、次のような方法で対処しましょう。
1.おしりを拭くときはトイレットペーパーではなく軟らかいおしりふきを使いましょう。ごしごしふかずに、付着している部分のみ軽くつまむようにします。
2.おしりかぶれがひどい時や汚れがなかなか取れないときは、おしりは拭かずに洗いましょう。弱酸性の洗浄剤を使い、優しくなでるように洗います。
3.おしりを洗ったらパンツやおむつをはく前にしっかりと乾燥させましょう。柔らかいタオルで押すようにして水分をとります。
4.おしりをしっかり保湿しましょう。1日1回以上、下痢便が付着する範囲にまんべんなく保湿剤を塗ります。
5.オムツは出来るだけ頻繁に交換します。下痢の頻度が高いときは大変ですが、下痢が出るたびに交換します。
受診の目安というものは等にありません。症状がひどいときはもちろんですが、症状がでたところでも症状の悪化を防ぐために医師に相談しましょう。