こどもの耳かきは基本的にしなくても大丈夫ですが、以下の2つのケースでは耳あかを掃除する必要があります。
まず、耳の穴が耳あかでふさがってしまい、音が聞こえにくくなったり圧迫感や耳鳴りなどの症状がでた場合です。これを「耳垢栓塞(じこうそくせん)」といいます。自然になることはめったにありませんが、耳あかが湿ったタイプだったり、プールやお風呂などで水が耳に入った際、耳あかが膨らんで耳につまり症状が出ることがあります。また、誤った耳そうじをして耳あかを奥に押し込んでしまうことでなることもあります。
耳あかにはカサカサと乾燥したした耳あかと、湿った耳あかの2種類があります。耳あかの種類は遺伝や人種によって決まりますが、日本人は8割が乾燥した耳あかと言われています。湿った耳あかの場合、耳あかが耳を防いでしまう可能性が高いため注意が必要です。
次に、中耳炎などを疑って鼓膜の診察をする必要があるとき、耳あかで耳の奥がみえなければ耳そうじをすることがあります。鼓膜が見える程度に耳あかをとりますが、耳の聞こえも問題なく、鼓膜の観察もできる程度の耳あかであれば完全に取り除く必要はありません。
耳あかを取り除く必要がある際は、クリニックや病院で行いましょう。医療機関では耳の中を傷つけず安心してきれいに除去できます。また同時に中耳炎などの病気がないかどうかをチェックすることもできます。こどもは耳のトラブルが少なくないため、定期的に耳をチェックすることで症状を早く発見できるため安心です。気になる症状があるときは、お近くの医療機関に相談してくださいね。