Skip links

おなか痛い!必ず受診

こどもが急に「おなか痛い」と訴えることがあります。こどもは言葉で自分の症状をうまく説明することが難しいので、受診した方がいいのかな?様子を見ていても大丈夫かな?と不安になることがあると思います。

こどもの腹痛の原因は胃腸炎や便秘、食べ過ぎなど比較的緊急性は低いことが多いですが、ときにすぐに病院に行った方がよい病気が隠れていることがあります。緊急で受診した方がよい危ない腹痛のサインと観察点をあげていきます。

 

1.3~4時間以上持続するする腹痛や徐々に痛みが強くなる、またお腹の右下のあたりがピンポイントで痛いときやお腹を押すと強く痛がる場合は急性虫垂炎(もうちょう)などの病気が隠れていることがあります。時間がたつとおへその周りやみぞおちのあたりからお腹の右下に痛みが移動する、熱が出るなどの症状がないか観察します。

 

2.お腹が張ってパンパンに固くなっていたり、歩いたりジャンプをするとお腹にひびくときは腹膜炎の可能性があります。乳幼児は言葉でうまく伝えられないので、機嫌が悪かったり泣き止まないときは全身を観察していつもと違う症状がないか確認します。

 

3.便の中に血が混じっていたり、緑色のもの(胆汁)を吐くときは腸重積や腸閉塞など緊急手術が必要なことがあります。赤ちゃんや乳幼児が急に泣き出してぐったりしてを繰り返すときは注意が必要です。

 

4.お腹を打ったりぶつけたりしていて、その後はれたり赤黒くなっているとき、普通ではない痛がり方をしたり痛くて夜も眠れないほど痛みがあるときは、肝臓や脾臓、腎臓などを損傷している可能性があります。

 

こどもが腹痛を訴えるとき、あぶない腹痛のサインがなければ大丈夫というわけでもありません。時間がたつにつれて症状が悪くなることもあります。軽い腹痛でも症状が完全によくならなければ一度クリニックや病院で医師の診察を受けましょう。