こどもが「おなか痛い!」と訴えたとき、危ない腹痛のサインがあるときはすぐに受診が必要です。例えば、便の中に血が混じっていたりのたうち回るよな腹痛があるとき、お腹が張ってぱんぱんにふくらんでいる、ぐったりしていて機嫌が悪い、お腹を強く打った可能性があるときなど。しかし、このような症状がなくてもお腹が痛いときは痛いですよね。お腹が痛くて医師の診察をうけるとき、こどもを観察しておいて医師に伝えた方がよいことや医療機関に持って行った方がよいものを説明します。
まず、お腹の痛みはいつから始まったのかは大切な情報です。ついさっきからなのか、昨日からなのか1か月くらい前なのかを確認しましょう。
次に、腹痛がどのようなときに痛くなったり治まったりするのかをみておきます。
最後に、お腹の痛みの場所や痛みの性状も大切な情報です。お腹の右側を痛がっているのか下側を痛そうに押さえているか、それとも毎回痛がるところが違うのか?痛みは継続しているのか波があるのか、急激に痛くなったのか?など。
こどもが嘔吐した場合は、吐いたものの色や内容が重要になってきます。便に特徴がある場合も医師に見せることで診断の助けになります。現物を持っていくかスマートフォンで写真をとっておきましょう。
お腹を打ったりぶつけた可能性があるときは必ず医師に伝えましょう。大人であれば問題ない程度の打撲でも、こどもは大切な臓器を損傷していることがあります。おなかを打った直後に苦しんでいたり、おなかのあたりに強く押されたような傷がある場合は特に注意が必要です。
いつもこどもを見ている保護者の「何かいつもと違う」という感覚はとても大切です。不安に思ったらすぐにお近くのクリニックや病院を受診しましょう。症状が軽いときに「こんなことで受診しても大丈夫かな・・」など思う必要はありません。こどもの安全と保護者の方が安心して過ごせることが大切です。