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おなか痛い!これが原因 その1

こどもが突然「おながか痛い!」と言い出すことありますよね。どこが痛いのか聞いてもよく分からないし、お腹をさわったらさっきとは違うところを痛いと言いだしたり。病院に行った方がいいのか家で様子をみていても問題ないのか、心配になります。

このコラムではこどもが腹痛を訴えるときのよくある原因や、注意しなければいけない腹痛についてお伝えします。

 

まずは緊急性の低い腹痛から。

1つ目は「急性胃腸炎」です。こどもが腹痛を訴えた時に一番多いのがこの病気です。ウイルスや細菌に感染することで、腹痛や嘔吐、下痢などの症状をおこします。特効薬はないので、症状に対するお薬を飲みながら自然に治るのを待ちます。通常1~3日で、長くても1週間以内には完治します。原因の半数はロタウイルスとノロウイルスの感染です。脱水症状が最もよくないので、こまめに水分やスポーツドリンクを取ることが大切です。

 

次は「便秘症」です。便秘症というとあまり子供の病気というイメージではないかもしれませんが、実はよくあるこどもの腹痛の原因です。腸の動きが活発になる食後の腹痛が特徴的です。こどもの便秘症は、食生活の改善や薬を服用することでよくなることがほとんどです。まれに先天的な腸の病気が隠れていることがあるので、こどもが慢性的な便秘を起こす場合はお医者さんに相談しましょう。

 

最後は「過敏性腸症候群」です。腹痛や下痢、便秘をくり返し、腹痛は排便で和らぐことが特徴です。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら続きます。原因ははっきりわかっていませんが、ストレスや炎症と関係があると言われています。生活習慣の改善や薬による治療を行います。