Skip links

蚊が媒介する感染症「デング熱・ジカ熱」どう防ぐ?

シンガポールの風土病である「デング熱」と「ジカ熱(ジカウイルス感染症)」。蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に媒介されるウイルス性感染症で、感染した人の血を吸った蚊が他の人を吸血することでウイルスが人から人へ移ります。

感染してもすべての人に症状が出るわけではありませんが、発熱や関節の痛み、発疹などの症状が1週間ほど出ます。デング熱はまれに重症化することがあり、ジカ熱は妊婦が感染すると小頭症などの先天性障害をもった子どもが生まれるリスクがあります。

どちらも特効薬やワクチンがないため、ウイルスを媒介する蚊に刺されないように身を守ることがとても大切です。

 

デング熱・ジカ熱の予防対策①

肌の露出を避けます。やぶなどの蚊がいそうな場所に行くときは、長袖や長ズボンを着用しましょう。素足でのサンダル履きを避けたほうがいいです。蚊は色の濃いものに近づく傾向があるので、白など薄い色の衣服を選びます。虫除けスプレーを使用し、蚊を寄せ付けないように注意しましょう。

 

ジカ熱・デング熱の予防対策②

蚊の発生源をなくします。蚊は交尾後水中に産卵しますが、狭い水たまりのような場所を好みます。定期的に家の周りを点検して、幼虫が発生しそうな周辺の水たまりを掃除、除去しましょう。植木鉢の受け皿や空き缶、ビン、ペットボトルなどにたまった水、タイヤに溜まった水たまりや詰まった排水溝などです。

 

デング熱やジカ熱感染を疑う症状があるときはお近くの医療機関を受診してくださいね。特に、蚊に刺された数日後に症状が出たり、皮膚に小さな赤い発疹があるときは、早めの受診をおすすめします。