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薬を使わない解熱法

最近は一般の方でも風邪などでの発熱において、なぜ発熱するのかという体のメカニズムを理解しているからこそ「熱はむやみに下げない」ということを理解しているように感じます。しかし高熱時には熱を下げることもきわめて重要な処置ですので、今回は解熱方法についてお伝えします。

基本的に発熱時には熱の上昇が落ち着いてから冷やしましょう。熱が上昇する前や上昇している際には寒気を感じることも多く、冷やすとかえって気分が悪くなることがあります。そのため、熱の上昇が落ちついたころに冷やしてあげると効果的に解熱できます。

そしておでこに冷却シートを張ること解熱効果はほとんど期待できないということです。おそらくこの対処法は高熱のダメージによる脳炎などを防ぐために頭部を冷やすというイメージからおでこを冷やすという対処法につながったのかと思われますが、実際におでこを冷やしても頭部の解熱はもとより、身体全体の解熱にはほとんど効果は無いのです。冷たいものがおでこに触れることで「気持ちがいい」という意味では少し楽になるのかもしれませんね。

では具体的にどの部位を冷やしたら良いのかと言うと、首の頸動脈付近、わきの下、鼠径部(太ももの付け根)です。この3か所が解熱には最も有効です。氷がベストですが、部位的に氷を長時間当てておくことが難しい場合には、市販の冷却シートなどがとても有効です。しかし、注意すべき点は、冷却シートというのはシート内に水分が多く含まれており、その水分が蒸発する際に熱を吸収して冷却しているのです。よって布団や衣類でシートを覆っている状態では水分が蒸発しにくいため冷却シートの効果はあまり期待できないのです。

このように解熱時には冷却方法のメカニズムを理解したうえで行うと効果的に解熱することができます。