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突発性発疹

突発性発疹はウイルス感染症の一つです。原因となるウイルスは、「ヒトヘルペスウイルス6」と「ヒトヘルペスウイルス7」です。生後4か月~1歳くらいのお子さんによく見られる病気で、3歳までにほとんどのお子さんががかかるといわれています。

 

突発性発疹の多くは大人の体内に潜んでいるヘルペスウイルスが、唾液などを介して子供に感染するためと考えられています。

典型的な症状は、3~4日間続く38度以上の発熱と、熱が下がり始めてから顔と体を中心に全身に現れる赤い発疹です。細かい赤い発疹で、少し盛り上がっているのが特徴です。発疹は2~3日で徐々に薄くなっていきます。

多くは発熱と発疹のみで経過しますが、ときに便が柔らかくなったり下痢になったりすることもあります。ヒトヘルペスウイルスに感染しても症状が出ない場合が20〜40%はあります。

 

診断には特別な検査などはなく症状から行うので、熱が下がってきて発疹が出たのを見て初めて突発性発疹と診断できます。ヒトヘルペスウイルス6型、7型を直接やっつける抗ウイルス薬はありませんので、症状を和らげるお薬で治療します。

 

熱が高い間は、脱水症状を起こさないように水分補給をしっかりと行うことが大切です。少量ずつ回数を分けて頻回に飲ませましょう。高熱が続くと不安に思われるかもしれませんが、発熱は体の中の免疫機能が働いてウイルスを体の外に排出しようとがんばっている証拠です。発熱が4~5日以上続く場合や、元気がなくぐったりしている場合は、別の病気の可能性があります。お近くのクリニックか病院を受診しましょう。