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正しい鼻血の対処 その1

鼻血(鼻出血)は誰にでも起こる一般的な症状です。鼻をうったりいじりすぎたりすると簡単に出血します。

 

【こどもの鼻血】

こどもは大人に比べると鼻の粘膜が弱いので、少しの刺激で粘膜が傷ついて鼻血がでます。

こどもの鼻血の多くは、鼻いじりをして鼻の入り口から1センチ程度のところにあるキーゼルバッハ部位からの出血です。キーゼルバッハ部位には血管がたくさん集まっていて、血管の表面がほとんど保護されていないので小さな傷で簡単に出血します。

こどもの鼻いじりの主な原因は、

1.鼻の中に鼻クソがたまっている

2.クセになって無意識にさわっている

3.鼻の中に違和感があり気になる(アレルギーなど)

など。注意すればするほど鼻いじりをするこどももいます。

 

その他の鼻血の原因も、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、外傷、打撲など鼻の病気やけがによるものです。ごくまれに、鼻の腫瘍や全身性の病気などによって鼻の奥から出血が起こることがあります。

 

【大人の鼻血】

大人も意外に鼻血が出ます。こどもは比較的1年中鼻血がでますが、大人は空気が乾燥していたり気温の変化が大きい時期に鼻血がでやすいと言われています。

 

鼻血で注意したいのは実はこどもではなく大人です。大人で鼻血が出る場合は、鼻をぶつけたり鼻をいじって鼻の粘膜が傷つくことで出血する以外に、全身疾患や腫瘍などが原因であることがあります。特に、高血圧や糖尿病、動脈硬化の持病があるとき、鼻の奥の太い血管から多量に出血することがあります。また肝臓がうまく働いていなくて血液を固める成分がうまくつくられていなかったり、白血病や血友病といった血液の病気があるときも鼻血が出やすく、でたら止まりにくくなります。