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おなか痛い!これが原因 その2

こどもが腹痛を訴えるときの、緊急性の高い腹痛の原因を説明します。

 

まずは「虫垂炎」です。一般的には「もうちょう」とよばれます。盲腸から垂れ下がっている「虫垂」という部分の炎症によって起こります。原因ははっきりと分かっていませんが、虫垂に便などの異物が入り細菌感染を起こすためと考えられています。症状は、急な腹痛や吐き気、発熱で、時間の経過とともに痛みがみぞおちから右下に移動することが特徴です。抗生剤で治ることが多いですが、手術が必要な場合もあります。

 

「腸閉塞(イレウス)」は、何らかの原因によって腸管の通過が悪くなっている状態です。腹痛や吐き気・嘔吐、おなかが張る、ガスや便が出ないといった症状がでます。ときに腸への血流が途絶えてしまうことで、腸が壊死してしまうこともある危険な病気です。超音波検査や腹部CTなどを行う必要があるので、必ず病院に行くことが必要です。入院による治療や手術で治療します。

 

乳児から小学生前までのこどもに多く発症する病気に「腸重積」があります。腸の一部がある部分でめり込んで重なる状態になる病気です。突然の腹痛で始まり、嘔吐や血が混ざったねっとりした便(イチゴゼリー状便)がでることもあります。腸に穴が開いたり壊死などの重大な状態につながることがあるので、早めの病院受診が必要です。治療は浣腸や、状態によっては手術を行います。

 

股の付け根の少し上あたり(そけい部)から腸が脱出して膨らんだり引っ込んだりする病気を「そけいヘルニア」といいます。このうち、体からはみだした腸などがその出口部分で締め付けられ、元に戻らなくなってしまう状態を「かんとんヘルニア」とよび危険な状態です。はみだした部分に血液が届かず、組織や細胞が壊死を起こすことがあるためです。激しい腹痛のため激しく泣いたり、嘔吐、顔色が悪いなどの症状がみられたらすぐに病院に行きましょう。医師が処置してもヘルニアが戻らなければ手術が必要です。